さみだれのぐだぐだ日記

ヘブバン初心者向け解説とか 雑記とか

自然発生の確率の話

ロボットに「自然発生の確率」を無視して「人の心」を与える作品が多すぎる。

ふと、そのことについて物理を学んだ者からモノ申したくなったので書き出す。

 

本来であれば、機械に心などない

論理的に考えれば当たり前の事である。

無機物に意思などない。

 

付喪神信仰、擬人化信仰。

そういった心理にしたがって、生じた願望を形にした「人間側から見て勝手に想像した姿」である。

 

例えば「地球を守ろう」といったよく聞く言葉だが、地球は生命維持活動はしていないし、地球に意思などない。

 

人間のような心を持つものは、大雑把に定義したとしても「生物のごく一部」に限られるだろう。

無機物に「人の心に近い」意思などない。

 

もし知的生命体が居たとしても、人間と同じような思考回路を持つ確率は天文学的数値になる。ようするに、ありえない。

 

バクテリア」から「人間という種」が生まれるまでに、どれほどの奇跡があったかを考えてみれば、どれほど「人間の思考」というものが奇跡的に生まれたかを察することができるはず。ガチャでSSレアを10000000000000……(桁がわからん。興味あったら調べてくれ)回連続で当てるくらいの奇跡だろう。そんな奇跡によって生まれた人間。別の経路から生まれ、「自然発生した思考を持つ者」が同じ思考をする確率は、そうゆう奇跡がおこらないとありえない。

というか、そんなこと起こるわけないでしょ。

(ちなみにヒトの46本のDNAに含まれる塩基対は、約60億あります。
ヒトとネコで遺伝子を比較すると約90%は同じ。かなり近くなってもこれだけの体のつくりに差がでる。ネコから進化してヒトになるのはどれほど難しいか。ほぼ感覚的にあり得んなと。何億年~何兆年(桁がわからん)と進化が続けばまああり得ないもないのか??

ヒトに近づく存在を自然発生させるとはそれくらい難しいし、ありえない出来事)

 

自然発生した無機物の心は、人間からはどうやっても到底理解できなく、人類では理解不能なほど概念が違う思考が生まれる可能性の方が高い。

そもそもコミュニケーションがとれない可能性も。

 

そんな存在に「人と同じような扱いをして、生活することが幸せなんだ」といった考えを押し付けて、育てるのをやめるんだ!!(私が発狂する)

 

ということで、背景を考えると何の説明もなしにロボットに「人の心」を与えるのはナンセンスだと思っている。

「機械の反乱」なんてものは、無機物を擬人化したうえでの妄想である。

 

勝手に「人の心」をくっつけられた「無機物」つまりロボットは何を思うのだろうか。それもわからない。

 

……まあしかしながら、「自然発生」したのではなく「作為的」に作られた場合は、前述の問題を例外的に解決することができる。

 あくまで前述の確率は「自然発生」した場合に限るので。イカサマすればサイコロで6の目を無限に出すことができるでしょう? 意志ある者は、「意図的」「作為的」にそのような手段で「自然発生の確率」を例外的に無視できるのである。

 

発達した科学技術を使って、人間のような「思考を持つ者」を人間が生み出した場合。

それなら「ロボットが人間のような意思をもつAIを作った」は十分に起こりえる。

 

反乱の意思をもったロボットを「意図的に作った」のであれば十分に起こりえる。

(うたわれのプロクシードとかもそうゆうパターンの一種でしょう)

 

この話はついでに「自然発生した世界」が地球と同じ環境をしている確率ってどうなるか? って話にもつながっていき……。

 

酸素濃度、大気圧、重力、気温、……etc.。そもそも物理法則が同じなのかどうか。

様々なパラメータが奇跡的にかみ合わない限り、「異世界転移した瞬間に、体を維持できずに即死する」ってことになる。この世界の宇宙の中で地球がどれほど奇跡的な環境かどうかってのは、天文学者が誰もまだ地球と全く同じ環境の星をみつけられていないことからわかるでしょう。また、同じ環境であったとしても、そこに生物が発生する確率や人間が生まれる確率は、さっきの前述の通り。天文学的な数字が山ほど存在する中で、同じような星、生物が生まれるわけがない。



まあ、例外的に「人間と同じような思考をする『神のごとき存在』」がいて、その存在が「人間を生み出した」という事であれば一応解決する。

確率を無視できる「意図的」「作為的」な状況がつくられるので、十分にありうる。

 


まあこんなこと考えてまで、創作するのは正直、面倒なんで私のこだわりなんて無視しちゃっていい。創作とは、好きにやるものである。面白ければそれでよし。
(自分が作るときもたぶんここまで、こだわって作らないので)

 

長文、読んでくださった方ありがとうございました。